※本記事には広告が含まれます。
後輩指導では「知識や技術を教える」だけでなく、後輩一人ひとりの性格やタイプに合わせて関わることが大切です。
同じアドバイスでも、伝え方次第で受け止められ方は大きく変わります。今回は、よく見られる後輩のタイプ別に、効果的な関わり方をご紹介します。
4月に入職した新人看護師も、もう3ヶ月が経ちました。
「もっとうまく関わってあげられているかな」
「後輩の指導、このままでいいんだろうか」
そんな気持ちを抱えている先輩看護師も多いのではないでしょうか。
後輩指導がうまくいかないとき、
「自分の教え方が悪いのかな…」と悩みがちですが、
実は“後輩のタイプに合っていない関わり方”が原因のことも少なくありません。
「今の自分の状態で、新人を迎えられそうですか?」

(同期)
にゃーすまん、おつかれさま!最近にゃすけ君が後輩指導に悩んでにゃーすまんに相談したって言ってたよ!私たちも初めてのプリセプターは大変だったよね!

お、みにゃ!おつかれ!そうだね。新人看護師は毎年たくさん入ってくるし、本当に色々な子がいてそれぞれに合わせた指導が大変なんだよね。でも自分たちも8年目になるから「このタイプの子にはこう指導しよう」って、なんとなくわかってくるよね。

(同期)
そうだね。完全にではないけど傾向は掴めてきている気はするよね!ちょうど今、研修で「個別性を意識した後輩指導」についてのレポートを書いているところなんだ!にゃーすまん、ちょっとアドバイスちょうだい!
積極的タイプ

早く仕事を覚えて、チームの役に立ちたいです!まだまだですが、できることは積極的に挑戦したいと思っています。よろしくお願いします!
◎ 強み
- エネルギッシュで主体的に動ける
- 学びへの意欲が強く、吸収が早い
- チームを明るくするムードメーカー
▲ 弱み
- 自己肯定感が高く、失敗を軽く流しがち
- 指摘を受け入れにくく、言い訳をしやすい
- 独断的に動いて暴走することがある
◼️ 指導のポイント
- チャレンジの機会を与える:任せられることは積極的に経験させる。
- 振り返りを一緒に行う:できたこと・改善点を整理して次に活かす。
- 過信への注意喚起:勢い余ってミスにつながらないよう、確認の大切さを伝える。
◼️ よくある先輩のNG対応
👉 「できてるから大丈夫」とフォローを減らしてしまう
◼️ 起こりやすい問題
👉 確認不足・自己判断によるインシデントリスク
◼️ 一言例
👉 「任せるけど、最後に一緒に確認しよう」
慎重タイプ

一つひとつ確実にできるようになりたいです。ご迷惑をおかけしないよう、丁寧に確認しながら頑張ります。よろしくお願いします。
◎ 強み
- 丁寧で確認を怠らない
- 観察力があり、小さな変化に気づける
- 責任感が強い
▲ 弱み
- 行動が遅くなりがち
- 自信が持てず、指示待ちになる
- ミスを過度に恐れて挑戦できない
◼️ 指導のポイント
- 安心感を与える:「大丈夫、一緒に確認しよう」と寄り添う声かけ。
- 小さな成功体験を積ませる:少しずつ自信をつけてもらう。
- 否定より肯定を重視:失敗を指摘する際は「次はこうしよう」と前向きに伝える。
◼️ よくある先輩のNG対応
👉 「まだできないの?」と急かしてしまう
◼️ 起こりやすい問題
👉 自信喪失・質問できなくなる
◼️ 一言例
👉 「慎重に確認できてるのは強みだよ」
③ マイペースタイプ
特徴

自分なりに着実に成長していきたいです。少しずつにはなりますが、できることを増やしていきたいです。よろしくお願いします。
◎ 強み
- 落ち着いていて動じにくい
- 自分のペースを保てるため疲れにくい
- 長期的に安定したパフォーマンス
▲ 弱み
- 向上心が弱く、指導を受けても響きにくい
- 緊急時にスピード感が出にくい
- 危機感が乏しく、優先順位付けが苦手
◼️ 指導のポイント
- 期限や優先順位を明確に:タスク管理のサポートをする。
- 段取りを一緒に確認:視覚的なリストやチェック表が有効。
- 強みを認める:落ち着いて冷静に対応できる面を評価する。
◼️ よくある先輩のNG対応
👉 周囲と比較して叱ってしまう
◼️ 起こりやすい問題
👉 やる気低下・委縮
◼️ 一言例
👉 「今日はここまでできたらOKにしよう」
④ 不安定タイプ
特徴

不安も多いですが、精一杯頑張りたいです。まだ緊張していますが、一生懸命学ばせていただきます。よろしくお願いします。
◎ 強み
- 感受性が豊かで患者に共感できる
- 変化に敏感で人の気持ちに気づける
- 頼れる先輩がいれば一気に伸びやすい
▲ 弱み
- 感情に左右されやすくメンタルが不安定
- 失敗を引きずりやすい
- 自分の軸が定まらず、他人の意見に流されやすい
◼️ 指導のポイント
- こまめな声かけ:小さな頑張りもすぐに伝える。
- 共感を大切に:「緊張するよね、私もそうだったよ」と寄り添う。
- 過剰な叱責は避ける:安心できる環境を整えて学びを促す。
◼️ よくある先輩のNG対応
👉 「気にしすぎだよ」と感情を切り捨てる
◼️ 起こりやすい問題
👉 メンタル不調・早期離職
◼️ 一言例
👉 「不安になるのは真剣な証拠だよ」
それでも、うまくいかないときは
にゃーすまんも、後輩との関わり方に悩んだ時期がありました。ただ、何年か経って思うのは、後輩指導の悩みのすべてが、自分の関わり方だけで解決できるわけではないということです。
- そもそも教育にあてる時間が確保できないほど人手が足りない
- 「見て覚えろ」という文化が根強く、指導の仕方が個人任せになっている
- 相談できる先輩がおらず、自分ひとりで抱え込む構造になっている
こうした問題は、個人の努力の外側にあります。工夫を重ねても状況が変わらないなら、それはにゃーすまんたちの力不足ではなく、環境の側に原因があるのかもしれません。
その場合、環境そのものを変えるという選択肢もあります。転職を勧めたいわけではなく、「教育体制が整った職場が実際にどのくらいあるのか」を知っておくだけでも、今の職場の見え方は変わります。
【動くなら今】転職という選択肢も、いつでもある
「登録=今すぐ転職する」ではありません。求人を眺めるだけでも、自分の選択肢や市場価値が見えてきます。気持ちが整理されていなくても、情報だけ持っておくと安心感になります。
✅ ジョブソエル
医療・介護・福祉の総合求人。幅広い選択肢から比較したい人向け。
▶ 無料で登録する(ジョブソエル)
✅ ジョブメドレー
求人件数日本最大級。自分のペースで探せる。
▶ 無料で登録する(ジョブメドレー)
![]()
✅ レバウェル看護(旧看護のお仕事)
エージェント相談型。求人数No.1クラス。
▶ 無料で登録する(レバウェル看護)
![]()
※登録・利用はすべて無料です。
登録後の小さなコツ
登録すると、数日以内にサービスから確認の電話やSMSが届きます。ここで連絡が取れると求人紹介がスムーズに始まるので、お休みの日など電話に出やすいタイミングで登録するのがおすすめです。希望条件や聞きたいことをメモしておくと、最初の電話が一気に有意義になります。
まとめ
ただ、どれだけ関わり方を工夫しても、
・人手不足
・常に余裕のない人間関係
・教育体制が整っていない環境
では、先輩側が疲弊してしまうのも事実です。
「自分の関わり方が悪いのかも」と責める前に、
“新人を迎えられる環境かどうか”を一度見直してみることも大切です。
すぐに転職を決める必要はありません。
ただ、
教育体制が整っている職場や、人員に余裕のある職場が存在することを知る
だけでも、気持ちは楽になります。
「後輩に優しくしたいのにできない」状況から抜け出すことも、
立派なキャリアの選択です。
指導は「正しいことを教える」だけではなく、相手のタイプに合わせて伝え方を工夫することがカギです。
それぞれの個性を尊重し、強みを伸ばしながら弱みをフォローしていくことで、後輩は安心して成長していきます。「この子にはどう関わると伸びやすいかな?」と考えながら寄り添うことが、先輩としての大切な役割なのです。
あわせて読みたい
- 外科・オペ室で7年働いたにゃーすまんが「このままじゃダメだ」と気づいた話 …… 職場でしんどさを抱えていた頃の話
- 紹介がなくても大丈夫。訪問診療・クリニック転職の情報収集のはじめ方 …… 環境を変えたくなったときに読む記事
- 訪問診療の看護師ってどんな仕事? …… 病棟以外の働き方を知りたい人へ
先輩看護師向けシリーズ|関連記事まとめ
後輩指導や先輩としての関わり方について、シリーズでまとめています。合わせて読んでみてください。
- 後輩がつまずきやすい場面と先輩の関わり方
- 後輩指導でよくある失敗とその解決法
- 後輩との関わりで大切な3つの基本
- 後輩が安心して相談できる先輩になるために
- 後輩がぐんと成長する効果的なフィードバック
- 新人看護師を一人前に育てる指導のゴールとは?


完璧な先輩じゃなくていい。後輩のことを考えながら試行錯誤できる先輩が、一番信頼される先輩だと思う。