
みなさん、いつもお疲れさまです!中堅看護師にゃーすまんです!
前回の記事では「なぜ看護師の給料は上がらないのか?」について取り上げました。
その背景には、私たち看護師の力ではどうしようもない 医療業界全体の構造的な問題 が深く関わっています。
今回は「日本の医療の問題」にスポットを当て、現場で働く看護師の視点から課題を整理してみたいと思います。
日本の医療はなぜ「疲弊」しているのか?
日本は「国民皆保険制度」によって、誰でも平等に医療を受けられる世界でも珍しい仕組みを持っています。
一方で、この仕組みを支える 医療従事者の労働負担 は非常に大きいのが現実です。
- 医師不足、看護師不足が慢性化
- 高齢化により患者数は増える一方
- 医療費は膨らみ続け、診療報酬は抑制傾向
結果として、 「現場だけが削られていく」構造 になってしまっています。

患者さんは増えているのに、現場で働く看護師は年々減っていってるように感じるのは気のせいなのかな。
医師不足と地域格差
都市部の大病院と地方の医療機関では、医師・看護師の配置に大きな差があります。
地方や過疎地域では、医師不足が深刻であり、その分 看護師にしわ寄せ がくるケースも少なくありません。
- 本来医師がやるべき説明や調整を看護師が担う
- 救急や夜間対応が過酷化
- 「人数は少ないのに患者のニーズは増える」
これらが看護師の疲弊に直結しています。

にゃーすまんが働いている地域はまだ都市部寄りだから医師不足は顕著じゃないけど、患者説明や調整が増えていたり、先生たちの指示忘れなども多くなっている気がするね。看護師も大変だけど先生たちの多忙さや業務背景も理解しておく必要はあるよね。
診療報酬と「やりがい搾取」
日本の医療費は国の財政によって管理されており、診療報酬制度で「どの医療行為にいくら支払われるか」が決まります。
その結果、いくら現場が頑張っても 看護師の給料が増えにくい構造 になっています。
- どれだけ忙しくても給与は大きく変わらない
- 「やりがいがある仕事だから」と自己犠牲を求められる
- 委員会、看護研究、委員会活動などの 無償労働 が常態化
「人を助ける仕事だから仕方ない」とされる風潮は、まさに やりがい搾取 そのものです。

本当にこの「やりがい搾取」は問題だと思うよ。理想が高い人とか真面目な人ほど早く潰れるって言われているのがまさにこれだよね。どれだけ頑張っても報われないっていう構造は本当に残酷だよね。
患者・家族の変化とクレーム対応
かつては「先生にお任せします」と言われることが多かったですが、今は情報社会。
患者や家族はネットで情報を調べ、時には強い要求やクレームを突きつけてきます。
- 「ネットにはこう書いてあった!💢」
- 「忙しいのはそっちの都合でしょ?💢」
- 「理想の看護師像」を押し付けられる
こうした変化に、現場の看護師は疲弊しやすくなっています。

にゃーすまんが新人の時よりも深刻化してきているのは間違いないよ。患者さん側にも看護師の現実を理解してほしいけど、それはなかなか難しいよね。だからこそ看護師がどんどん疲弊して倒れていくんだよね。
高齢化社会と看護の負担
日本は世界でも類を見ない超高齢社会。
高齢患者の増加に伴い、医療だけでなく 介護・生活支援的な役割 も看護師に求められるようになっています。
- 複数の疾患を抱える患者のケア
- 家族への介護支援の説明
- 社会資源や制度の調整
本来の「医療行為」以上の負担がのしかかっているのです。

認知症患者の増加や家族の形の複雑化、色々な最期の迎え方、色々なサービスの増加…挙げればキリがないほど患者や家族への支援が多様化してきているよね。それに伴う知識習得が必要…そりゃ負担だよね…。
管理者の視点と現場のギャップ
師長や管理者は「病院経営」や「人員配置」の責任を担っています。
現場の過酷さを理解していても、病院の方針や診療報酬制度に縛られ、 思うように改善できない のが実情です。
その結果、現場は「上からは理解されない」と感じ、さらに不満が募る悪循環が起きています。

よく「師長は現場のことを全然わかっていない」という看護師がいると思うけど、まさにこのことだね。師長と自分たち現場の看護師は「全く違う視点」だということを知っておくと、現場レベルで改善できることとできないことを切り分けて考えることができるよ。
まとめ|医療の構造を知ることが第一歩
これらは 看護師一人の力では変えられない問題 です。
だからこそ「現実を知り、自分にできることを考える」ことが大切です。
👉 次回は、こうした構造の中で 「看護師としてどう自分を守るか」 に焦点を当てたいと思います。
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