看護師はなぜ“やりがい搾取”されるのか?|過酷な現場と持続可能な働き方

看護師の働き方

みなさん、いつもお疲れさまです!中堅看護師にゃーすまんです!

看護師の仕事は「人の命を守る」という大きなやりがいがあります。
患者さんやご家族からの「ありがとう」の一言に救われて、心が軽くなった経験がある方も多いでしょう。

しかしそのやりがいが、いつの間にか「無限に働ける理由」として利用されていませんか?
夜勤、サービス残業、終わらない委員会活動…。感謝の言葉だけでは到底埋められない疲労や不満が積み重なり、気が付けば「辞めたい」と検索する日々。

これはまさに「やりがい搾取」です。
今回は、現場のリアルな声とともにその実態を掘り下げていきます。

nyasuman

こんにちは、にゃーすまんです!🐾
外科4年、手術室3年の現役看護師7年目。この中でサービス残業や心身の疲弊に悩んだ時期もありました。「このままでは自分が壊れる」と思い、せどり副業・積立NISA・高配当株投資に挑戦し、資産1,000万円以上を築くことができました。このブログでは、【看護師の働き方やキャリアの選択肢】【副業やお金の知識】【心と体を守るための考え方】を発信していきます。「今日が人生で一番若い日」という大好きな言葉を胸に。一緒に〝自分らしい看護師人生〃を歩んでいきましょう!X(旧Twitter)でも看護師あるあるなど毎日投稿中です!ぜひフォローよろしくお願いします!

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看護師の過酷な現場の実態

日本看護協会の調査によれば、看護師の平均残業時間は月20時間以上
離職率は依然として高く、特に20代の若手では1割近くが1年以内に辞めてしまうといわれています。

現場の声を拾えば、さらにリアルです。

  • 夜勤明けでも委員会があるから帰れない
  • 「新人教育は現場の責任」と言われ、通常業務にプラスして指導も抱える
  • カルテ記録は勤務中には到底終わらず、サービス残業が当たり前
  • 医師や患者・家族からの要求は年々高まり、板挟みに

「人手不足だから仕方ない」──この言葉で片付けられるのは、もはや限界です。

にゃーすまん
にゃーすまん

にゃーすまんが病棟にいた時は、月10時間から20時間くらいの残業時間だったかな。詳しく覚えていない理由は「サービス残業」だったから。前残業は当たり前という暗黙のルールもあったね。それを含めると、それ以上であることは確かだね。「人手不足だから仕方ない」っていう言葉は病院側の視点(問題)で、私たちが意識させられているのは「おかしい」と思わなくてはなりませんね。

“やりがい”を盾にした過剰労働

看護師ほど「やりがい」を理由に働かされる職業は少ないでしょう。

たとえばこんな場面。

  • 患者さんのためだから → 夜勤明けにフラフラでも委員会へ
  • 成長のためだから → 休日返上で看護研究や勉強会に参加
  • やりがいがある仕事だから → 給料が低くても我慢できるとされる

これらはすべて、組織や社会が「やりがい」を免罪符にしている構造です。
本来は業務として整理され、労働時間に含まれるべきことが「自己研鑽」として押し付けられているのです。

にゃーすまん
にゃーすまん

「やりがい」を感じられることはとても素晴らしいことだと思うよ。だけど、その行動は本当になりたい自分(目標)に近づいているのかな。「あれ?自分ってなんでこの仕事をやっているんだろう…」と一度でも思ったことがあれば危険信号かもしれません。「やりがい」のために自分が本当に大切にしていることを犠牲にしていませんか。一度、立ち止まって真剣に自分の将来を想像してみてほしいです。

やりがい搾取の末にあるもの

やりがいは確かに大切です。
しかし、それだけに頼り続ければどうなるでしょうか。

  • 燃え尽き症候群:突然糸が切れたように「もう無理」と辞めてしまう
  • お局化:心に余裕がなくなり、後輩に厳しく当たってしまう
  • 医療事故リスク:過労による集中力低下は、患者の安全を脅かす

「やりがいだけでは食べていけない」──これは現場にいる誰もが痛感しているはずです。

にゃーすまん
にゃーすまん

上の3つの例はどれも自分に「余裕がない」状態で起きる現象だね。これらはみなさんが目指していた将来の自分像でしょうか。

やりがい搾取から抜け出すには?

現場の仕組みがすぐに変わらなくても、自分の働き方や考え方を変えることは可能です。

  • できないことはできないと伝える勇気
    → 「この時間までしか残れません」と線を引く
  • 休養を最優先にする
    → 夜勤後は委員会より睡眠、体調を守ることを最優先
  • 自己投資の時間を作る
    → 読書・資格勉強・副業など、自分に返る活動を増やす
  • 転職・異動を選択肢に入れる
    → 環境を変えることで「やりがい」を守れる場合もある

やりがいを搾取され続ける働き方から、自分の生活を守れる働き方へシフトしていきましょう。

にゃーすまん
にゃーすまん

今の職場で「なんでいまだにこんな無駄なこと(意味のないこと)をやっているんだろう」って思ったことはありませんか。そう、それが答えなんです。組織の仕組みや考え方はそう簡単に変わらないし「変えられない」んです。変えなくてはいけないのは「自分自身」の行動や考え方なんです。ここは間違ってはいけない大事な部分だと思っているよ。

持続可能な看護を実現するために

看護師のやりがいは誇るべきものです。
しかし「やりがい」を理由に過酷な現場を放置していては、未来の看護職は続きません。

  • 管理者は現場の声を吸い上げ、業務の適正化を進める
  • 国や組織は診療報酬や労働環境改善に本腰を入れる
  • 個人は「やりがいを守るために、自分を大切にする働き方」を選ぶ

看護師一人ひとりが「やりがいを奪われない」ための行動をとることが、持続可能な看護につながります。

にゃーすまん
にゃーすまん

正直こういうことができるのであれば、とっくに看護師の働く環境は改善されていると思うよ。この問題は今に始まったことじゃないよね。今も昔と変わらず過酷な現場のまま…。どういうことかわかりますよね。さっきも話していた通り、現場や組織はそう簡単には変わらない。自分にとっての「持続可能な看護」とは何か。このことを日々考え、本当に自分の目指す看護を深めていくべきではないかと感じています。

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