みなさん、いつもお疲れさまです!中堅看護師にゃーすまんです!
「今日も記録が終わらなくて残業…」
「気づけば2時間サービス残業していた」
看護師なら一度は経験したことがある悩みが「残業」です。
日勤でも夜勤でも、業務が時間通りに終わらないのは珍しくありません。
本記事では、看護師の残業が多い理由・データ・影響・そして減らすための工夫について、現場経験を踏まえて徹底解説します。
看護師の残業が多い理由
看護師の仕事は「時間通りに終わらない」ことが多いのが現実です。主な理由は以下の通りです。
- 業務量の多さ
投薬・処置・清潔ケア・患者対応など、1日のタスクは膨大。特に急変やトラブルがあると一気に遅れます。 - 記録業務の負担
電子カルテが普及しても、記録量は膨大。残業の大半が記録時間に費やされるケースも少なくありません。 - 突発的な対応
急変や緊急入院、検査の付き添いなど、予定外業務が加わることで遅れが発生します。 - 人員不足・指示待ち
配置人数が少ないと必然的に1人あたりの負担が増加。さらに医師の指示待ちで業務が滞ることも。

看護師の都合で業務遂行できないものが結構あって、基本的にそれが原因で残業になるんだよね。例えば、医師が手術中で手術が終わるまで大事な指示がもらえない。検査室が混雑していて遅くまで検査に呼ばれない。患者家族ICが終業時間近くに実施され、同席と記録が時間内に終わらない…などなど。看護師だけではどうすることもできないことが色々あるよね。
データで見る看護師の残業
調査によると、看護師の平均残業時間は月10〜20時間程度とされています。
ただし、病棟や病院規模によって差が大きく、救急・急性期病棟では30時間を超えるケースも。
さらに問題なのが「サービス残業」。
タイムカードを切った後に記録を続けるなど、残業時間が給与に反映されないケースも少なくありません。

にゃーすまんがいた病棟では、タイムカードをいくら遅くに切ったとしても「残業申請書」を記載しない場合は、残業扱いにはならなかったよ。病院側としてはおそらく「自己研鑽」の時間として認識しているのかな。それにこの「残業申請書」がまた厄介で、「記録」で残業する場合は、この申請書を記載できないという決まりがあって、ほとんどの人が残業申請できず、泣き寝入り状態。「サービス残業」を含めたら、いったい一月でどのくらいの残業時間になるんだろうね。
残業がもたらす影響
残業が続くと、以下のような悪影響が出やすくなります。
- 心身の疲労、燃え尽き症候群(バーンアウト)
- プライベート時間の減少
- 睡眠不足による判断力低下
- 離職・転職の要因になる
「残業慣れ」してしまうと気づかないうちに心身をすり減らすこともあります。

「残業慣れ」に気づけないことはすごく怖いことだと思う。にゃーすまんの場合、残業によって趣味の時間が削られたり、趣味の時間が後ろ倒しになることで睡眠不足になったりしてたよ。その状態が続くことで結局、心身の疲労、ストレスの蓄積となって「自分はなんのために働いているんだろう」と思うようになったね。
にゃーすまんの場合は、趣味を持っていたことによって「それができない」ことで「残業慣れ」に気づけたけど、「仕事中心」に生活している人はなかなか気づけずに心身をすり減らしていく可能性が高いから気をつけてほしいよ。
残業を減らす工夫(個人でできること)
完全にゼロにするのは難しいですが、工夫次第で短縮は可能です。
- タスクの優先順位を見直す
緊急度・重要度を仕分け、後回しにできるものは後に。 - チーム内での声かけ
手が空いた人に依頼するなど、助け合いを意識する。 - 報連相のタイミングを工夫
医師や先輩への相談をまとめて行い、待ち時間を減らす。 - 記録の効率化
定型文・ショートカットを活用して入力時間を短縮。

上の4つは本当に全部やっていたね。忙しすぎて効率的に業務を遂行していくことに関してはお陰様で上達した自信があるくらい^ ^突発的な業務以外は概ねこれで解決していたけど、突発的が多すぎるんですよね💦
あとは「チーム内での声かけ」は特に意識していたよ。新人や後輩はなかなか先輩に対して助けを求めづらいよね。先輩看護師は自分が新人だったことを思い出してぜひ積極的に自分から声をかけていって欲しいな。
残業を減らす工夫(職場に働きかける)
個人の工夫だけでは限界があります。職場全体に改善を促すことも大切です。
- 業務フローの見直しを提案する
- 残業時間を「見える化」して上司に共有する
- 業務量と人員配置のバランスを相談する
改善の声を上げることで、少しずつ環境を変えられる可能性があります。

職場への働きかけはそう簡単にできることではないよね。半期の面談時などに師長に現状を伝えてみるのはいいと思う。あと業務時間の「見える化」に関しては、にゃーすまんの病院でも実施してるんだけど、それに対する結果や改善策などのフィードバックはいっさいなく、ただ「形式的にやる」ような状況。
にゃーすまんはいつも言っているんだけど、基本的に「職場は変えられない。変えられるのは自分だけ」という考え方を持つことが大切かなと思うよ。
◎ にゃーすまんはこういう考え方をしています。ぜひ読んでみてください。
もし改善しないときは…
努力しても残業が減らない職場は存在します。
その場合は、異動や転職で「残業が少ない職場」を探すのも選択肢の一つです。
- 慢性期病棟や療養型は残業が少ない傾向
- クリニックや健診センターは定時勤務が基本
- 訪問看護や産業看護は残業が比較的少ない
「長く続けられる働き方」を考えることが、キャリアを守る第一歩です。

結局、にゃーすまんも自分の人生を大切にしたいから「異動」という手段をとったよ。それが転職という選択でももちろんいいと思う。自分の理想の看護師像を追いかけていくことももちろん大切なことだし、とても素晴らしいことだと思う。だけど、自分が壊れてからでは何もできないよ。看護師は本当に色々なところで活躍できるはずだから一度自分の思いと正直に相談してみて欲しいよ。
◎ 参考になる記事も書いているからぜひ読んでみてね。
👉 「看護師の職場別働き方ガイド|病院・クリニック・介護施設・訪問看護まで徹底比較」
👉 「看護師の1日のスケジュール徹底解説|病棟・外来・訪問・美容までリアル紹介」
まとめ
- 看護師の残業は業務量・急変・記録などが原因で発生
- 平均月10〜20時間、サービス残業も問題に
- 工夫や職場改善で減らすことは可能
- 無理に頑張り続けるのではなく「働き方を選ぶ」意識が大切
残業を「仕方ない」と受け入れるのではなく、自分の心と体を守るために改善を意識していきましょう。
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