みなさん、いつもお疲れさまです!中堅看護師にゃーすまんです!
看護師の仕事は「人の命を守る」という大きなやりがいがあります。
患者さんやご家族からの「ありがとう」の一言に救われて、心が軽くなった経験がある方も多いでしょう。
しかしそのやりがいが、いつの間にか「無限に働ける理由」として利用されていませんか?
夜勤、サービス残業、終わらない委員会活動…。感謝の言葉だけでは到底埋められない疲労や不満が積み重なり、気が付けば「辞めたい」と検索する日々。
これはまさに「やりがい搾取」です。
今回は、現場のリアルな声とともにその実態を掘り下げていきます。
看護師の過酷な現場の実態
日本看護協会の調査によれば、看護師の平均残業時間は月20時間以上。
離職率は依然として高く、特に20代の若手では1割近くが1年以内に辞めてしまうといわれています。
現場の声を拾えば、さらにリアルです。
「人手不足だから仕方ない」──この言葉で片付けられるのは、もはや限界です。

にゃーすまんが病棟にいた時は、月10時間から20時間くらいの残業時間だったかな。詳しく覚えていない理由は「サービス残業」だったから。前残業は当たり前という暗黙のルールもあったね。それを含めると、それ以上であることは確かだね。「人手不足だから仕方ない」っていう言葉は病院側の視点(問題)で、私たちが意識させられているのは「おかしい」と思わなくてはなりませんね。
“やりがい”を盾にした過剰労働
看護師ほど「やりがい」を理由に働かされる職業は少ないでしょう。
たとえばこんな場面。
これらはすべて、組織や社会が「やりがい」を免罪符にしている構造です。
本来は業務として整理され、労働時間に含まれるべきことが「自己研鑽」として押し付けられているのです。

「やりがい」を感じられることはとても素晴らしいことだと思うよ。だけど、その行動は本当になりたい自分(目標)に近づいているのかな。「あれ?自分ってなんでこの仕事をやっているんだろう…」と一度でも思ったことがあれば危険信号かもしれません。「やりがい」のために自分が本当に大切にしていることを犠牲にしていませんか。一度、立ち止まって真剣に自分の将来を想像してみてほしいです。
やりがい搾取の末にあるもの
やりがいは確かに大切です。
しかし、それだけに頼り続ければどうなるでしょうか。
「やりがいだけでは食べていけない」──これは現場にいる誰もが痛感しているはずです。

上の3つの例はどれも自分に「余裕がない」状態で起きる現象だね。これらはみなさんが目指していた将来の自分像でしょうか。
やりがい搾取から抜け出すには?
現場の仕組みがすぐに変わらなくても、自分の働き方や考え方を変えることは可能です。
やりがいを搾取され続ける働き方から、自分の生活を守れる働き方へシフトしていきましょう。

今の職場で「なんでいまだにこんな無駄なこと(意味のないこと)をやっているんだろう」って思ったことはありませんか。そう、それが答えなんです。組織の仕組みや考え方はそう簡単に変わらないし「変えられない」んです。変えなくてはいけないのは「自分自身」の行動や考え方なんです。ここは間違ってはいけない大事な部分だと思っているよ。
持続可能な看護を実現するために
看護師のやりがいは誇るべきものです。
しかし「やりがい」を理由に過酷な現場を放置していては、未来の看護職は続きません。
看護師一人ひとりが「やりがいを奪われない」ための行動をとることが、持続可能な看護につながります。

正直こういうことができるのであれば、とっくに看護師の働く環境は改善されていると思うよ。この問題は今に始まったことじゃないよね。今も昔と変わらず過酷な現場のまま…。どういうことかわかりますよね。さっきも話していた通り、現場や組織はそう簡単には変わらない。自分にとっての「持続可能な看護」とは何か。このことを日々考え、本当に自分の目指す看護を深めていくべきではないかと感じています。
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