なぜ看護師は辞めてしまうのか?|離職の背景と人手不足が招く医療現場の危機

看護師の働き方

みなさん、いつもお疲れさまです!中堅看護師にゃーすまんです!

日本の医療現場において「人手不足」と「離職率の高さ」は長年の課題です。また最近では「看護師不足」「看護師の離職率の高さ」という言葉をニュースやSNSで見かける機会が増えています。
現場で働いていると、突然の退職や人手不足によるシフトの過酷化は日常茶飯事。なぜこれほどまでに看護師は辞めてしまうのでしょうか。
本記事では、データや現場の看護師の声を交え、看護師の離職の背景・人手不足が医療現場に与える影響・解決のためにできることについて掘り下げていきます。

nyasuman

こんにちは、にゃーすまんです!🐾
外科4年、手術室3年の現役看護師7年目。この中でサービス残業や心身の疲弊に悩んだ時期もありました。「このままでは自分が壊れる」と思い、せどり副業・積立NISA・高配当株投資に挑戦し、資産1,000万円以上を築くことができました。このブログでは、【看護師の働き方やキャリアの選択肢】【副業やお金の知識】【心と体を守るための考え方】を発信していきます。「今日が人生で一番若い日」という大好きな言葉を胸に。一緒に〝自分らしい看護師人生〃を歩んでいきましょう!X(旧Twitter)でも看護師あるあるなど毎日投稿中です!ぜひフォローよろしくお願いします!

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1. データで見る看護師不足の現状

  • 厚生労働省「医療従事者の需給に関する検討会報告」(2024年)によると、日本の看護師数は約130万人。しかし病院・施設で必要とされる数には依然として届かず、慢性的な不足が続いています。
  • 日本看護協会の調査によれば、看護師の離職率は平均10~11%で推移。特に新卒1年目の離職率は7~8%と高く、3年以内に辞める人も約30%と多いことが課題です。
  • OECD諸国と比べると、日本の看護師数(人口1000人あたり約13人)は多い側ですが、病床数が突出して多いため1人あたりの負担が大きいという特徴があります。(OECD平均:約9人)
にゃーすまん
にゃーすまん

にゃーすまんの体感的に若い世代が辞めやすいんだろうなとは思ってた。だけど思った以上に新卒1年目から3年目までの辞める割合が高かったね。せっかく看護学校に通って大変な実習を乗り越えてきたのに、いざ現場に出て、長く続けられなのはなんだか勿体無いよね。

2. 看護師が辞めてしまう主な理由

過酷な労働環境

夜勤や休日出勤が多く、長時間労働が常態化。
人員不足のため、有給休暇が取りづらい現場も少なくありません。

メンタル・身体的負担

  • 医療ミスへのプレッシャー
  • 看護師間や医療スタッフ間での人間関係ストレス
  • 患者・家族対応での精神的ストレス
  • 腰痛など身体的負担

👉 これらが「燃え尽き症候群」を招きやすい環境になっています。

給与とのミスマッチ

看護師の平均年収は約480万円(厚労省・賃金構造基本統計)。
責任や負担の重さに対して、報酬が見合わないと感じる人が多いのも事実です。

キャリア形成の難しさ

昇進や専門性を磨く道が限られており、
「このまま続けても成長できない」と感じることが離職につながっています。

にゃーすまん
にゃーすまん

色々調査してみたけど、看護師が辞める理由として正式なランキングなどは見つからなかったよ。他にも出産・育児、結婚、転職などがあったよ。ただ、やはり体感的には「辞める」の根本にあるのは上記に挙げた項目が主なものになってくると思うよ。過酷な労働環境や人間関係のストレスなどがなかったとしたら、出産や結婚後も看護師を続けていくよね。

3. 人手不足が現場にもたらす悪循環

  • 一人当たりの業務量が増える
  • ミスやインシデントのリスクが高まる
  • 患者対応が十分にできず、クレームが増える
  • 残ったスタッフの疲弊 → さらに離職者が増える
にゃーすまん
にゃーすまん

典型的な「負のスパイラル」だね。これは年々、環境が酷くもなっていく理由がわかるよね。こんな状況の中に新人看護師が入っていったらどうなるか…。考えればわかることだよね。

4. 現場のリアルな声

  • 「夜勤明けで仮眠して、すぐまた出勤。体が持たない」
  • 「委員会や勉強会など“サービス労働”が多すぎる」
  • 「患者さん対応だけでなく、医師・家族との板挟みで心が疲れる」

👉 こうした声が日常的に聞かれる現場では、モチベーションの維持が難しくなり、結果的に離職が加速してしまいます。

にゃーすまん
にゃーすまん

こんな過酷な現状の中で、管理側は委員会や勉強会を実施して身になると本当に思っているのでしょうか。離職していく人たちの「本当の声」をしっかりと拾い、それを今後の対策として考えられているのでしょうか。変わっていない現状があるということは…そういうことなんです。

5. 改善に向けた取り組み

1.働き方改革

  • 夜勤回数の制限
  • 勤務間インターバルの確保(例:勤務終了後、最低11時間空ける)
  • ICT導入による記録業務の効率化

2.メンタルサポート体制

  • ピアサポート(同僚同士の相談体制)
  • 専門カウンセリングの導入

3.給与・評価制度の見直し

責任やスキルに見合った評価を行い、モチベーションを保つ仕組みが不可欠です。

4.キャリア支援

  • 認定看護師や専門看護師の育成
  • 地域包括ケアなど新しい領域での活躍の場を広げる

👉 求められる視点

人手不足の根本解決には「看護師をいかに現場に定着させるか」が重要です。
単なる数合わせではなく、働き続けられる環境を整えることが本当の意味での解決につながります。

にゃーすまん
にゃーすまん

一人ひとりの看護師の「働き方に対する価値観」が違うから上記の対策だけでは中々難しい部分もあると思う。お金をもっと稼ぎたいから夜勤に多く入りたい人もいれば、体調や家庭の事情で夜勤をセーブしたい人も実際いると思う。管理側と現場の看護師一人ひとりがしっかり向き合い、各々の「価値観」をしっかりすり合わせ、その人に合わせた働き方を考えていく必要があると思うよ。

6. 看護師一人ひとりにできること

  • 自分の働き方を見直す(転職・異動も含める)
  • ライフプランを立て、キャリアを「流されずに選ぶ」
  • 職場環境を変える努力だけでなく、「自分の心身を守る行動」も大切
にゃーすまん
にゃーすまん

厳しいことを言うかもしれないけど、現場の看護師たちも全てを管理側や仕組みの責任にするのは、少し甘えがあると思う。常に「自分の身は自分で守る」という考えを持っていないといつまでも流されるままに時間だけが過ぎてしまうことになるよ。まさに「現状維持は後退の始まり」という言葉が適しているね。

まとめ

看護師不足と離職の問題は、個々の努力だけで解決できるものではなく、医療制度全体に関わる構造的な課題です。
現場の声を反映し、働きやすさを高める取り組みが広がれば、患者にとっても、看護師自身にとっても、より良い未来につながるはずです。
しかし一方で、自分の生活をどう守るか・キャリアをどう築くかという視点も欠かせません。現場の声を可視化していくこと、そして一人ひとりが納得できる働き方を選べることが、最終的には医療現場全体の改善につながるはずです。

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